“近間”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
ちかま	90.5%
ちかく	4.8%
チカマ	4.8%

ちかま

お蔭で素っ破抜きに始まった大喧嘩も流れて、夥（おびただ）しい野次馬は、蜘蛛（くも）の子を散らすように、近間（ちかま）の店先に飛込んでしまいました。

銭形平次捕物控：031 濡れた千両箱 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)

ちかく

何處かしら非常に遠い所へ行つて來た樣な心地である。淺草とか日比谷とかいふ語だけは、すぐ近間（ちかく）にある樣だけれど、それを口に出すには遠くまで行つて來なけやならぬ樣に思へる。

天鵞絨 (旧字旧仮名) ／ 石川啄木(著)

チカマ

一人の美少を中心にして、近間（チカマ）に肩を並べた、二つの大寺の間に、闘諍事件が起つて、何百人の侍法師（サムラヒボフシ）の屍を晒した物語は、外にも、其例がある。

愛護若 (新字旧仮名) ／ 折口信夫(著)

近	常用漢字 小２ 部首:⾡ 7画
間	常用漢字 小２ 部首:⾨ 12画