“ちかま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チカマ
語句割合
近間82.6%
近処4.3%
近増4.3%
近邊4.3%
近隣4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しめやかではあるが、わやわやしたなかなので、気分も悪いわたしは、近間ちかまで話している、ほんの一つ二つの逸話しか耳に残らなかった。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
灯台もと暗しで、東京の近処ちかま彼様あんな変ったお祭の有る事を是までちっとも知らずに居りましたが、実に何うも不思議、へゝゝゝのテレツク/\なんぞは悉皆すっかり覚えましたが
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
響を立てていた滝の音が近増ちかまさったのか、高く聞こえ、何んとなく凄く感じられたが、その滝の鳴る方角から、肩に月光を浴びながら、一人の武士が小走って来た。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ローザラインのほしのやうな眼附まみつき、あの高々たか/″\としたひたひ、あの眞紅まっくれなゐくちびる、あの可憐かはゆらしいあし、あの眞直まっすぐすね、あのぶる/\とふるへる太股ふともゝ乃至ないしその近邊ちかまにある處々ところ/″\けていのりまするぞ。
やっぱり、椅子と共に半転はんころがりとなって、近いところから始めて、近隣ちかまにのこらず侵入しては、くびの痛くなるまで柱時計を探して廻ったことであった。