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眞紅
読み方 | 割合 |
しんく | 61.9% |
まつか | 33.3% |
まっくれなゐ | 4.8% |
と
眞紅へ、ほんのりと
霞をかけて、
新しい
火の
𤏋と
移る、
棟瓦が
夕舂日を
噛んだ
状なる
瓦斯暖爐の
前へ、
長椅子を
斜に、ト
裳を
床。
花の
眞紅なのが、
燃ゆる
不知火、めらりと
飛んで、
其の
荒海に
漾ふ
風情に、
日向の
大地に
落ちたのである。
ローザラインの
彼の
星のやうな
眼附、あの
高々とした
額、あの
眞紅の
唇、あの
可憐しい
足、あの
眞直な
脛、あのぶる/\と
顫へる
太股乃至其近邊にある
處々に
掛けて
祈りまするぞ。