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眞紅
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まつか
ふりがな文庫
“
眞紅
(
まつか
)” の例文
新字:
真紅
花
(
はな
)
の
眞紅
(
まつか
)
なのが、
燃
(
も
)
ゆる
不知火
(
しらぬひ
)
、めらりと
飛
(
と
)
んで、
其
(
そ
)
の
荒海
(
あらうみ
)
に
漾
(
たゞよ
)
ふ
風情
(
ふぜい
)
に、
日向
(
ひなた
)
の
大地
(
だいち
)
に
落
(
お
)
ちたのである。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
眞紅
(
まつか
)
な奴が枝も裂けさうになつてるのへ、眞先に僕が木登りして、
漸々
(
やう/\
)
手が林檎に屆く所まで登つた時「誰だ」つてノソ/\出て來たのは、そら、あの畑番の六助爺だよ。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
いつも
鎧戸
(
よろひど
)
を
下
(
おろ
)
したまゝの、二つの大きな窓には、同じ色の
帷帳
(
カアテン
)
の
花綵飾
(
はなづなかざ
)
りが
弛
(
たる
)
んで、半分覆うてゐた。
床
(
ゆか
)
の
絨毯
(
じゆうたん
)
も紅く、寢臺の足許の
卓子
(
テエブル
)
にも、
眞紅
(
まつか
)
な
布
(
きれ
)
が掛かつてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
『
御覽
(
ごらん
)
なさい、
眞紅
(
まつか
)
な
帶
(
おび
)
を
結
(
し
)
めて
居
(
ゐ
)
る
娘
(
むすめ
)
も
居
(
ゐ
)
ますよ。』
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
眞紅
(
まつか
)
な
毛氈
(
もうせん
)
敷
(
し
)
いたかと、
戸袋
(
とぶくろ
)
に、
雛
(
ひな
)
の
幻
(
まぼろし
)
があるやうに、
夢心地
(
ゆめごこち
)
に
成
(
な
)
つたのは、
一
(
ひと
)
はゞ
一面
(
いちめん
)
の
火
(
ひ
)
であつた。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
無理強ひの盃四つ五つ、それが
悉皆
(
すつかり
)
體中に
循
(
まは
)
つて了つて、聞苦しい土辯の川狩の話も興を覺えた。
眞紅
(
まつか
)
な顏をした吉野は、主人のカッポレを
機
(
しほ
)
に
密乎
(
こつそり
)
と離室に逃げ歸つた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
仙人
(
せんにん
)
が、あの
廣
(
ひろ
)
い
袖
(
そで
)
の
中
(
なか
)
から、
眞紅
(
まつか
)
な、
粘々
(
ねば/\
)
した、
艷
(
つや
)
のある、
蛇
(
へび
)
の
鱗
(
うろこ
)
のやうな
編方
(
あみかた
)
した、
一條
(
ひとすぢ
)
の
紐
(
ひも
)
を
出
(
だ
)
して
絲
(
いと
)
ほどにも、
身
(
み
)
の
動
(
うご
)
きませんほど、
手足
(
てあし
)
を
其
(
そ
)
の
大木
(
たいぼく
)
に
確乎
(
しつかり
)
結
(
いは
)
へて、
綿
(
わた
)
の
丸
(
まる
)
けた
球
(
たま
)
を
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
眞
部首:⽬
10画
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
“眞”で始まる語句
眞
眞實
眞中
眞面目
眞白
眞赤
眞直
眞黒
眞似
眞個