“密乎”の読み方と例文
読み方割合
こつそり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて健は二階の教室に上つて行く。すると、校長の妻は密乎こつそりと其後をけて行つて、教室の外から我が子の叱られてゐるのを立聞たちぎきする。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
すると、校長の妻は密乎こつそりと其後をけて行つて、教室の外から我が子の叱られてゐるのを立ち聞きする。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
無理強ひの盃四つ五つ、それが悉皆すつかり體中にまはつて了つて、聞苦しい土辯の川狩の話も興を覺えた。眞紅まつかな顏をした吉野は、主人のカッポレをしほ密乎こつそりと離室に逃げ歸つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)