密乎こつそり)” の例文
やがて健は二階の教室に上つて行く。すると、校長の妻は密乎こつそりと其後をけて行つて、教室の外から我が子の叱られてゐるのを立聞たちぎきする。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
すると、校長の妻は密乎こつそりと其後をけて行つて、教室の外から我が子の叱られてゐるのを立ち聞きする。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
無理強ひの盃四つ五つ、それが悉皆すつかり體中にまはつて了つて、聞苦しい土辯の川狩の話も興を覺えた。眞紅まつかな顏をした吉野は、主人のカッポレをしほ密乎こつそりと離室に逃げ歸つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『え。少し酒を飮まされたもんですから、密乎こつそり逃げ出して來たんです。實に好い晩ですねえ!』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
無理強ひの盃四つ五つ、それが全然すつかり体中にめぐつて了つて、聞苦しい土弁どべんの川狩の話も興を覚えぬ。真紅な顔をした吉野は、主人のカツポレをしほ密乎こつそり離室はなれに逃げ帰つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『え。少し酒を飲まされたもんですから、密乎こつそり逃げ出して来たんです。実に好い晩ですねえ!』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
お由が何家どこかへ振舞酒にでもばれると、密乎こつそりと娘を連れ込む事もある。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)