“眞個”のいろいろな読み方と例文
新字:真個
読み方割合
まつたく30.0%
ほんと26.7%
ほんとう20.0%
ほんたう16.7%
しんこ3.3%
まツたく3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は憤(おこ)ツてゐる、母夫人は冷淡(れいたん)だ。周三は何處にも取ツて付端(つきは)が無いので、眞個(まつたく)家庭を離れて了ツて、獨其の室(しつ)に立籠ツて頑張ツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
此(こ)の髮(かみ)の毛(け)を引拔(ひきぬ)かれますやうに……骨身(ほねみ)に應(こた)へるやうなんです……蟲(むし)には濟(す)まないと存(ぞん)じながら……眞個(ほんと)に因果(いんぐわ)なんですわねえ。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
『其(そ)の先生(せんせい)が私(わたし)どもに教(をし)へたから、其(そ)の先生(せんせい)を龜(かめ)ノ子(こ)先生(せんせい)ッて呼(よ)んだのさ』と海龜(うみがめ)は腹立(はらだゝ)しげに云(い)つて、『眞個(ほんとう)にお前(まへ)は鈍物(どん)だね!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
樣子(やうす)を聞(き)くと、汽船會社(きせんぐわいしや)の無錢(たゞ)で景物(けいぶつ)は、裏切(うらぎ)られた。何(ど)うも眞個(ほんたう)ではないらしいのに、がつかりしたが、此(こ)の時(とき)の景色(けしき)は忘(わす)れない。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
日出雄少年(ひでをせうねん)をば眞個(しんこ)の海軍々人(かいぐんぐんじん)の手(て)に委(ゆだ)ねんとせし彼(かれ)の父(ちゝ)の志(こゝろざし)が、今(いま)や意外(いぐわい)の塲所(ばしよ)で、意外(いぐわい)の人(ひと)に依(よつ)て達(たつ)せらるゝ此(この)嬉(うれ)しき運命(うんめい)に、思(おも)はず感謝(かんしや)の涙(なみだ)は兩眼(りようがん)に溢(あふ)れた。
固(もと)より些(いさゝか)も無氣味と思ふ樣子もなければ、汚(きた)ないと思ふ樣子も無い。眞個(まツたく)驚くべき入神の妙技で、此くしてこそ自然の祕儀が會得(ゑとく)せられようといふものである。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)