“ほんたう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ホンタウ
語句割合
眞實23.5%
真実16.0%
本當14.8%
本当12.3%
眞當8.6%
眞個6.2%
真箇3.7%
本統2.5%
真当2.5%
奔騰1.2%
(他:7)8.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それだけ解つて居るなら、どうしてむじつの世之次郎を縛つて、眞實ほんたう下手人げしゆにんを逃して置いたのだ」
「それは變つた話を聞くものだな、本所の狸囃子といふのは話の種にはなつて居るが、眞實ほんたうにそんなものがあるとは思はなかつたよ」
手紙が一つ一つ保存されるものと知つたら、どんな人だつてあまり真実ほんたうの事は書きたくなくなるに相違ない。
「えゝ、それは私も難有ありがたいと思つて居ますよ。真実ほんたうに柿田さんは好くして下さるんですからね。」
死の床 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
本當ほんたう他人ひとのやらねえこつてもありやしめえし」女房にようばう相槌あひづちつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
本當ほんたうやな小僧こぞうとつてはい、表向おもてむきに威張ゐばつた喧嘩けんくわ出來できもしないで
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
をんなしたいへ本当ほんたういへとしなければならぬとふことをひ聞かしてかへされたから
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
まへいてちよいと子柄こがらげたよ、本当ほんたうにまア見違みちがいちまつたよ、一人でたのかい
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「主人は歸されたが、眞當ほんたうの下手人の擧らないうちは、世間の人は白い眼で見ますから、老木屋は火の消えたやうですよ」
「その通りだよ、八。眞當ほんたうのことを言ふと、主人の清兵衞を殺したのは與之松だが、伜の清五郎を殺したのは、與之松ぢやなかつたんだ」
銭形平次捕物控:180 罠 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
うも眞個ほんたうではないらしいのに、がつかりしたが、とき景色けしきわすれない。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
馬鹿ばかにしてるよ、こんなにおまへさん、ふだをつけとかないつてやつがあるもんか。うつかりだよ、眞個ほんたうにさ。」
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
『はゝゝゝゝ、君は直に左様さうおこるから不可いかん。なにも君だと言つた訳では無いよ。真箇ほんたうに、君のやうな人には戯語じようだんも言へない。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
真箇ほんたうだよ。寄越さなかつたら俺が迎ひに行くぞ。』
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そして其後そのご現在げんざいいたるまで、本統ほんたうのコスモポリニズムはわたし心中しんちうそうそう徹底てつていきたつてゐるのである。
落語家らくごか見識けんしきからすると、『新玉あらたまの』は本統ほんたう發句ほつくだが、『たまの』は無茶むちやだとして、それで聽衆ちやうしうわらはせようとするんだが、おれところこれことなりだ。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
胸の中には絶望の声——「今度こそ真当ほんたう代人かはりが来た。きさまの運命は今日限りだ! アト五時間だ、イヤ三時間だ、二時間だ、一時間だツ!」
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
わしは驚ろいたよ お前のゆめの話の中でそれだけは真当ほんたうのことだよ
聳然すつくりそら奔騰ほんたうしようとするほのほよこしつけ/\疾風しつぷうつひかたまりごとつかんでげた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
吾等われら最早もはや本島ほんたうから一尺いつしやくそとこと出來できないのです、左樣さやう
なみ江丸えまる本島ほんたうはこんでしよひんうちにあつたのでたゞちに着手ちやくしゆしたが
正直ほんたうのことです、——実直に働いてるものは家もなく食物もなく、監獄へ往つたり、餓死したり、鉄道往生したりして、利己主義の悪人が其の血をすつて、栄耀栄華ええうえいぐわをするとは何事です——父さんは九州炭山の大株主で重役だと云ふので、威張ゐばつて居なさる
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
で、その、正眞ほんたうの教育者といふものは、其完全無缺な規定の細目を守つて、一毫亂れざるていに授業を進めて行かなければならない、若しさもなければ、小にしては其教へる生徒の父兄、また月給を支拂つてくれる村役場にも甚だ濟まない譯、大にしては我々が大日本の教育を亂すといふ罪にも坐する次第で、完たく此處の所が、我々教育者にとつて最も大切な點であらうと私などは、既に十年の餘も、——此處へ來てからは、まだ四年と三ヶ月にしか成らぬが、——努力精勵して居るのです。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
で、その、正真ほんたうの教育者といふものは、其完全無欠な規定の細目を守つて、一毫いちがう乱れざるていに授業を進めて行かなければならない、若しさもなければ、小にしては其教へる生徒の父兄、また高い月給を支払つてくれる村役場にも甚だ済まない訳、大にしては我々が大日本の教育を乱すといふ罪にも坐する次第で、完たく此処の所が、我々教育者にとつて最も大切な点であらうと、私などは既に十年の余も、——此処へ来てからは、まだ四年と三ヶ月にしか成らぬが、——努力精励して居るのです。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
眞箇ほんたうに何時も/\先生に許り御迷惑をかけて。』と言つて、潤みを有つた大きい眼を氣の毒相に瞬く。左の手にはまだ封も切らぬ手紙を持つてゐた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
彼男あのをとこ饒舌家おしやべりで、真個ほんたうに仕方が無い奴だ。』と独語ひとりごとのやうに言つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
其人こそ真正ほんたうに耻づかしい人です
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
貴嬢は今ま始めてすべての束縛そくばくから逃れて、全く自由を得なすつたのです、親の権力からも、世間の毀誉褒貶きよはうへんからも、又た神の慈愛からさへも自由になられたのである、今は貴嬢あなた真正ほんたうに貴嬢の一心を以て
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)