“正真”のいろいろな読み方と例文
旧字:正眞
読み方割合
しょうしん37.5%
しょうじん37.5%
ほんたう12.5%
ほんもの12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに一行の本尊様に祭り上げられている馬上の偶像に向っては、正真しょうしんの大天狗が天降あまくだったものとでも思っているのか知らん。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
左のかいなを、ぐい、とつかんで、けものにしては毛が少ねえ、おおおお正真しょうじん正銘の仁右衛門だ、よく化けた、とまだそんな事を云いながら、肩にかけて引立ひったてると
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
正真ほんたうの教育者といふものは、其完全無欠な規定の細目を守つて、一毫いちがう乱れざるていに授業を進めて行かなければならない、若しさもなければ、小にしては其教へる生徒の父兄
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
この屋敷の一間で庭をながめながら、晩酌を試みているのは化物でもなんでもない、正真ほんものの神尾主膳であります。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)