“誠心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まごころ70.0%
せいしん13.3%
まごゝろ10.0%
まこと3.3%
まごごろ3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの通りじゃ、すっかり癒った。……いや誠心まごころで祈りさえしたら、一本の稲から無数の穂が出て、花を咲かせて実りさえするよ」
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
やれ理想、やれ人格、信仰だの高尚こうしょうだのと、看板かんばんさわぎばかり仰山ぎょうさんで、そのじつをはげむの誠心せいしんがない。卑俗ひぞくな腹でいて議論に高尚がる。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
是が真実此女の誠心まごゝろならば誰か又此女を所天に勧めて其伯父を殺させし者と思わん、唯之だけにて無罪の証拠は充分なり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
ふたつながらに師のめがねにかなって、やがてその一人むすめを恋妻に、二代法外を名乗って弓削家へ養子にはいろうとしている伴大次郎と、おんなの誠心まことのすべてを捧げて
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
その頃、江戸中の評判は、東両国の元町に、祈祷所きとうじょを設けている、天霊様という流行神はやりがみで、誠心まごごろこめていのりさえすればいかなる難病も平癒疑いなく、富貴栄達も、心のままと言い触らされました。