“誠忠”の読み方と例文
読み方割合
せいちう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天(てん)は今(いま)やかの朝日島(あさひたう)に苦(くるし)める櫻木海軍大佐(さくらぎかいぐんたいさ)の誠忠(せいちう)をば遂(つひ)に見捨(みす)てなかつたかと、兩人(ふたり)は不測(そゞろ)に感涙(かんるい)の流(なが)るゝ樣(やう)に覺(おぼ)えて、私(わたくし)は垂頭(うつむ)き、武村兵曹(たけむらへいそう)は顏(かほ)を横向(よこむ)けると、此時(このとき)吾等(われら)の傍(かたはら)に
かゝりけれども猶(な)ほ一片(ぺん)誠忠(せいちう)の心(こゝろ)は雲(くも)ともならず霞(かすみ)とも消(き)えず、流石(さすが)に顧(かへ)りみるその折々(をり/\)は、慚愧(ざんぎ)の汗(あせ)背(そびら)に流(なが)れて後悔(かうくわい)の念(ねん)胸(むね)を刺(さし)つゝ、是(こ)は魔神(ましん)にや見入(みい)れられけん、有(あ)るまじき心(こゝろ)なり
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
取(と)られ兩人の丹精(たんせい)忝(かたじ)けなく思ふなり予(よ)が家來(けらい)とは思はぬぞや迚(とて)夫より伊豆守殿より使者(ししや)に預(あづか)り捨置難(すておきがた)ければ親子(しんし)三人覺悟(かくご)なし只今既に忠右衞門切腹(せつぷく)するの所ろ兩人の歸着(きちやく)こそ神佛(しんぶつ)の加護(かご)とはいへ全たく誠忠(せいちう)の致す所なりと物語(ものがた)られ悴(せがれ)忠右衞門一代は兩人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)