“まごゝろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眞心20.0%
真心20.0%
誠心15.0%
赤心10.0%
実心5.0%
眞情5.0%
真情5.0%
誠意5.0%
忠心5.0%
愛情5.0%
真意5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あゝ眞心まごゝろをもて神をあがめかつチェーザレを鞍に載すべき(汝等もしよく神のことばをさとりなば)人々よ 九一—九三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
今、僕たちは、久々で会つて、非常にむつましい話をしてると思つてるんだ。そこで、この先生の真心まごゝろが、次第に僕のきずついた心を捉へ、僕はまた再び生きる悦びを感じはじめた。
昨今横浜異聞(一幕) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
わたくし誠心まごゝろもつ彼等かれらしゆくします、彼等かれらためよろこびます! すゝめ! 同胞どうばう! かみ君等きみらたすけたまはん!
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
のう、瀧口殿、葉末はずゑの露とも消えずして今まで立ちつくせるも、わらは赤心まごゝろ打明けて、許すとの御身が一言ひとこと聞かんが爲め、夢と見給ふ昔ならば
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
としも十七なればかねてむこをと思ひをりたるをりからなれば、かのしのび男が実心まごゝろめで早速さつそくなかだちはしをわたし、姻礼こんれいもめでたくとゝのひてほどなく男子をまうけけり。其家そのいへなほさかゆ。
神明かの男が実心まごゝろあはれみ、人々のいのりをも納受なふじゆまし/\けん、かの娘目のさめたるがごとくおきあがり母をよびければ、みな奇異きゐのおもひをなし、むすめのそばにあつまりていかに/\といふ。
もどかしいなア、チッバルトをころしをった彼奴あいつ肉體からだをば掻毟かきむしって、なつかしい/\從兄いとこへのこの眞情まごゝろすることも出來できぬか!
むゝ、侍童こわらはめがなにたとらせをる。いま/\しい、何者なにものであらう、今頃いまごろ此邊このあたり彷徨さまようて、おれ眞情まごゝろ囘向ゑかうをばさまたげをる。や、炬火たいまつってるわ!……よるよ、ちっとのおれつゝんでくれい。
いま、奥殿おくでんいたらずとも、真情まごゝろつうじよう。湖神こしんのうけたまふといなとをはからず、わたしきざはしに、かしはつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なに行届ゆきとゞきませんでも、こればかりは、御地おんちたいする礼儀れいぎ真情まごゝろでございます。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
必定きつと思ひ直して下さるだらう、阿爺さんが正気にかへるも復らないも二人の誠意まごゝろ一つにあるのだからね
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
誠意まごゝろ籠る奥様の述懐を聞取つて、丑松は望みの通りに手紙の文句をしたゝめてやつた。幾度か奥様は口の中で仏の名をとなながら、これから将来さきのことを思ひわづらふといふ様子に見えるのであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
頼み入りしあだなるさちひとつだにも、忠心まごゝろありて
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
なげくは愛情まごゝろふかしるしぢゃが、あまりにふかなげくは分別ふんべつたらはぬしるしぢゃ。
く我は真意まごゝろを以て微恙びやうある友に書きおくれり。
秋窓雑記 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)