-
トップ
>
-
せきしん
語句 | 割合 |
赤心 | 69.2% |
積薪 | 7.7% |
石心 | 7.7% |
石神 | 7.7% |
隻身 | 7.7% |
|
心掛らるゝことなれば久八が
過つて
縊殺せしと云ひ
無證據のことなるを
自訴せしにて
赤心の
顯はれたれば如何にもして助け遣はし度と心を
積薪私に
怪む、はてな、
此家、
納戸には
宵から
燈も
點けず、わけて
二人の
女、
別々の
室に
寢た
筈を、
何事ぞと
耳を
澄ます。
姑微笑みて、
時に
起きて
座に
跪坐たる
婦を
顧みて
曰ふ、お
前教へてお
上げと。
婦、
櫛卷にして
端坐して、
即ち
攻守奪救防殺の
法を
示す。
積薪習ひ
得て、
將た
天が
下に
冠たり。
儂思うてここに至れば、
血涙淋漓、
鉄腸寸断、
石心分裂の思い、愛国の情、
転た切なるを覚ゆ。
明治四十三年、私は『
石神問答』という本を出した。
文吉は十一の時に
父母に死なれて、
隻身世の中の辛酸を甞めた。