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赤心
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せきしん
ふりがな文庫
“
赤心
(
せきしん
)” の例文
... 企て候
輩
(
ともがら
)
これあるに於ては、たとへ有司の人たりとも、
聊
(
いささか
)
用捨なく譴責仕り
度
(
た
)
き一統の
赤心
(
せきしん
)
に御座候」(朝廷への「浪士組」建白書)。
新撰組
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
心掛らるゝことなれば久八が
過
(
あやま
)
つて
縊殺
(
しめころ
)
せしと云ひ
無證據
(
むしようこ
)
のことなるを
自訴
(
じそ
)
せしにて
赤心
(
せきしん
)
の
顯
(
あら
)
はれたれば如何にもして助け遣はし度と心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
先に政権の独占を
憤
(
いきどお
)
れる民権自由の叫びに狂せし妾は、今は
赤心
(
せきしん
)
資本の独占に抗して、不幸なる
貧者
(
ひんしゃ
)
の救済に
傾
(
かたむ
)
けるなり。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
人を欺す者よりも欺される人の方が貴いではないか。ねーお登和さん、大原君のお土産には
赤心
(
せきしん
)
が
籠
(
こも
)
っていますよ。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
あなたは、
甲斐源氏
(
かいげんじ
)
の一つぶ
種
(
だね
)
——世にもとうとい
身
(
み
)
でありながら、
危地
(
きち
)
をおかしてお父上を求めにまいられた。
孝道
(
こうどう
)
の
赤心
(
せきしん
)
、涙ぐましいほどでござる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
己
(
おの
)
れの
赤心
(
せきしん
)
を他人の腹中に置くというような話しぶりは
益々
(
ますます
)
人をして心服せしめずには置かなかった。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
赤心
(
せきしん
)
を示し、忠誠を誓い、召捕に、又、拷問に、
糾明
(
きゅうめい
)
に、率先当った人であった。
道鏡
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
吾
(
わ
)
れ死して光あり、一、二の措置をなす能わざるも、また
赤心
(
せきしん
)
を諒し一死を許せば、
吾
(
われ
)
生きて名あり、また酷烈の処置に出で、
妄
(
みだ
)
りに親戚朋友に連及せば、吾言うに忍びずといえども
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
つくせや
男児
(
だんじ
)
の
本分
(
ほんぶん
)
を、
赤心
(
せきしん
)
を
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
以て
遣
(
つか
)
ひける故に一同
擧
(
こぞ
)
つて
出精
(
しゆつせい
)
なし
益々
(
ます/\
)
伊勢屋の
暖簾
(
のれん
)
富
(
とみ
)
榮
(
さか
)
えければ其久八が
赤心
(
せきしん
)
に
感
(
かん
)
じて養父五兵衞も
生
(
うま
)
れ
變
(
かは
)
りし如く
慈善
(
じぜん
)
の心を
發
(
おこ
)
し昔しの行ひを
恥
(
はぢ
)
己れは隱居して久八に
家督
(
かとく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
遂
(
つい
)
に
円頂黒衣
(
えんちょうこくい
)
に
赤心
(
せきしん
)
を表わし、一、二度は妾が東京の寓所にも来りし事あり、また演劇にも「
島津政懺悔録
(
しまずまさざんげろく
)
」と題して仕組まれ、自ら舞台に現われしこともありしが、その
後
(
のち
)
は
如何
(
いか
)
になりけん
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
“赤心”の意味
《名詞》
まごころ。丹心。誠意。
(出典:Wiktionary)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“赤心”で始まる語句
赤心報国