“家督”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かとく83.3%
あと11.9%
あととり2.4%
よつぎ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
流し何事も是皆前世の因縁いんえんづくと斷念あきらめをれば必ず御心配は下さるまじ併しながら時節じせつ來りて若旦那の御家督かとくと成れなば其時には此久八を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
母の違ふに父親てゝおやの愛も薄く、これを養子に出して家督あとは妹娘の中にとの相談、十年の昔より耳に挾みて面白からず、今の世に勘當のならぬこそをかしけれ
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
抱えの芸妓衆げいしゃしゅうや、娼妓おいらんが、何十人いるうちの、踊舞台だって、あんな大きなのがある、庄内屋さんの家督あととり娘にもらわれてて、よくよく芸が好きなればこそ、家を飛出してあたしんとこなんぞの
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
……尾張様の先々代継友卿つぎともきょうが、お家督よつぎの絶えた徳川宗家そうけを継いで、八代の将軍様におなりなさろうとしたところ、紀伊様によって邪魔をされて、その希望のぞみが水の泡と消え
怪しの者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)