“よつぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヨツギ
語句割合
世嗣42.2%
世継28.9%
嗣子8.9%
四木4.4%
世繼2.2%
世子2.2%
世襲2.2%
嗣2.2%
家督2.2%
後継2.2%
繼嗣2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「筑前は、何で大坂に、あのような途方もない大城を築くのか。己れが住むつもりか、或いは、天下の世嗣(よつぎ)を迎えるつもりか」
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世継(よつぎ)物語には「わづか二十ばかりにてぞおはしける」とあり、今昔(こんじゃく)には「二十に餘る程」とあるので、二十一二歳であったかと思える。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
尤もこの男は世の中の出来事を何一つ不思議がった験(ためし)はなかった。たとえ私が伯爵の嗣子(よつぎ)になったといっても怪まないであろう。私は夜が更けてから家へ帰って、ぐっすり寝込んでしまった。
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)
わたくしはこの堀割が綾瀬川(あやせがわ)の名残りではないかと思っている。堀切橋の東岸には菖蒲園(しょうぶえん)の広告が立っているからである。下流には近く四木(よつぎ)の橋が見え、荷車や自動車の往復は橋ごとに烈しくなる。
放水路 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
微賤(びせん)の一僧侶(そうりよ)吉宗ぬしの落胤(らくいん)と稱し政府(せいふ)に迫(せま)る事急にして其證跡(しようせき)も明かなれば天下の有司(いうし)彼に魅入(みいれ)られ既にお世繼(よつぎ)と仰(あふ)がんと爲たりしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
結びて懷姙(くわいにん)なしゝ一子なるが民間(みんかん)に成長して後未見(みけん)の父君(ちゝぎみ)將軍と成しかば證據物(もの)を携(たづさ)へて訴へ出たるなればよしお世繼(よつぎ)とせざるまでも登用(とりあげ)てもて生涯(しやうがい)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
……十二代将軍家慶(いえよし)公の御世子(よつぎ)、幼名(ようみょう)政之助さま……いまの右大将家定公は、本寿院さまのお腹で文政七年四月十四日に江戸城本丸にお生れになったが、それから四半刻ばかりおいて
顎十郎捕物帳:01 捨公方 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
……国の世子(よつぎ)に双生児は乱の基。……なぜと言えば、いずれを兄にし、いずれを弟にと定めにくいのじゃから、成長した暁、一人を世子と定めれば、他の方はかならず不平不満を抱く。
顎十郎捕物帳:01 捨公方 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「おことば、重々ご尤(もっと)もでござりますが、ほかならぬお世襲(よつぎ)の問題、幕府や他藩へ対しても、公(おおやけ)にはできませぬ」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あゝアンニバールがその士卒と共に背(そびら)を敵にみせし時、シピオンを譽の嗣(よつぎ)となせし有爲(うゐ)の溪間に 一一五—一一七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
……尾張様の先々代継友卿(つぎともきょう)が、お家督(よつぎ)の絶えた徳川宗家(そうけ)を継いで、八代の将軍様におなりなさろうとしたところ、紀伊様によって邪魔をされて、その希望(のぞみ)が水の泡と消え
怪しの者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
(後継(よつぎ)だけは! 後継だけは!)
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
また父子爵にしても彼を引上げて、子爵家の繼嗣(よつぎ)とする必要が無かツたのであツた。雖然子爵夫人に子の無いといふ一ツの事件(じけん)が、偶々(たま/\)周三を子爵家の相續人(そうぞくにん)とすることにした。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)