“家慶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いえよし75.0%
いへよし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七月の二十六日には、江戸からの御隠使ごおんしが十二代将軍徳川家慶いえよし薨去こうきょを伝えた。道中奉行どうちゅうぶぎょうから、普請鳴り物類一切停止の触れも出た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
将軍家慶いえよしは、ようやくその政をみずからするを得たり。彼が家慶における関係は、あたかもチルゴーが路易ルイ十六世におけるが如き関係なりし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
連歌の卷々には左大臣として徳川家慶いへよしの句が入つてゐる。そして嘉永元年前のものには必ず壽阿彌が名を列して居る。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
時の将軍家家慶いへよし公は、前の大御所家斉いへなりが女の唇が好きだつたのと違つて、若芽薑が何よりも好物であつた。若芽薑といへば、どんな場末の安料理にもはつてゐるものだ。