“世子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいし84.2%
よつぎ5.3%
よとり5.3%
セイシ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわ曹国公そうこくこう李景隆りけいりゅうに命じ、兵を調してにわかに河南に至り、周王しゅく及び世子せいし妃嬪ひひんとらえ、爵を削りて庶人しょじんとなし、これ雲南うんなんうつしぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
……十二代将軍家慶いえよし公の御世子よつぎ幼名ようみょう政之助さま……いまの右大将家定公は、本寿院さまのお腹で文政七年四月十四日に江戸城本丸にお生れになったが、それから四半刻ばかりおいて
顎十郎捕物帳:01 捨公方 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
娘の親が人間同士のなかでさえ、自分ばかりは、思い懸けない海の幸を、黄金こがねの山ほどつかみましたに因って、他の人々の難渋ごときはいささか気にも留めませぬに、海のお世子よとりであらせられます若様。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
王(将軍綱吉のこと)先ニ太子(将軍の世子セイシ)ヲウシノウテ、後宮マタ子ヲ産ムナシ。護持院ノソウ隆光リユウコウ、進言シテ云ウ。人ノニ乏シキハ、生前ミナ、多ク殺生セツシヨウノ報イナリ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)