“幼名”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おさなな42.9%
えうみやう14.3%
をさなゝ14.3%
ようみょう14.3%
ようめい14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「道さん」などと馴々なれなれしく而も幼名おさななを以て余を呼ぶ者は外に無い、幼い時から叔父の家で余と一緒に育てられた乳母の連れ子で、お浦と云う美人で有る、世間の人は確かに美人と褒め
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
以て紀州表きしうおもてへ調方につかはし候ひしが今朝やうや歸府きふ仕つり逐一相糺あひたゞし候處當時八山に旅宿りよしゆく致し居天一坊といふはもと九州浪人らうにん原田嘉傳次と申者のせがれにて幼名えうみやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見付たる由コリヤげん次郎其妻の名は何とか申せしや源次郎私しさい幼名をさなゝは上臺千代と守り袋に書付かきつけ之あり千代平常申にはたしか越後邊のうまれのよし明暮あけくれ實の親をしたひ居りし故私主人へいとま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
……十二代将軍家慶いえよし公の御世子よつぎ幼名ようみょう政之助さま……いまの右大将家定公は、本寿院さまのお腹で文政七年四月十四日に江戸城本丸にお生れになったが、それから四半刻ばかりおいて
顎十郎捕物帳:01 捨公方 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
安土あづちの城には、じぶんの主人福島市松ふくしまいちまつをはじめ、幼名ようめい虎之助とらのすけ加藤清正かとうきよまさ、そのほか豪勇ごうゆうな少年のあったことも聞いているが、まだこの竹童のごとく、軽捷けいしょう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)