“おさなな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幼名50.0%
小字33.3%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遮那王といえば、源家の嫡男ちゃくなん前左馬頭義朝さきのさまのかみよしともの末子で、幼名おさななを、牛若といった御曹子おんぞうしのことだ。常磐ときわとよぶ母の乳ぶさからはなされて、鞍馬寺へ追い上げられてから、もう、十年の余になる。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは摂津国屋の嗣子で、小字おさなな子之助ねのすけと云った。文政五年はうまであるので、俗習にしたがって、それから七つ目のを以て名となしたのである。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
十五になる燕児えんじというおさななの女があって、結婚もせずに歿くなったが、一晩して生きかえり、起きて四辺を見たのちはしり出ようとした。女の父親があわてて扉を閉めて出さなかった。女は言った。
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)