“捥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
89.0%
もが5.5%
もぎ4.1%
わん1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから水屋の窓先に実っている柚子をぎ取り、これを二つに割り、柚子の酢を混ぜた味噌を片方ずつの柚子の殻に盛りました。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
すると文吉はくすぐったさが鼻へ抜け、痛さが身体中の要処ようしょ々々の力を引抜き、たゞ「あー あー」と口を開けて全身は空にもがくだけであります。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
私はつくづく、祭、祭に縛られる印度インド民族が厭になり、と云って、遠い祖先の収穫をいのる声がふりもぎろうとしてもどうしても離れないのです。
一週一夜物語 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
傾斜儀クリノメーターや磁力計で鉱床の位置をきめ、『直り』を探り、露頭を削り、岩層を衝撃し、鉱石をくだき、わん掛し、といで流し、ピペットで熱し、時計皿にかけ……、未明から夜なかまで
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)