“もぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:モギ
語句割合
裳着29.0%
茂木22.6%
12.9%
模擬12.9%
9.7%
6.5%
3.2%
裳著3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この子には手習や歌なんぞよく仕込んでやってくれ。そういう事は、お前になら任せて置けるからな。——まあ、もうすこうししたら、向うの家の奴なんぞと一しょに裳着もぎの祝を
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
「なに茂木もぎの方へ行きかけていたのを、私たちがつけてると思うもんで、わざと大浦の方へ曲がったんです。ヘッヘ。」
其れから少し離れて、隣家となりもぎツて捨てたいわしの頭が六ツ七ツ、尚だ生々なま/\しくギラ/\光つてゐた。其にぎん蠅がたかツて、何うかするとフイと飛んでは、またたかツてゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
その板の真中には花の御殿ごてんがあり、その御殿の中には仏が衆生しゅじょう済度さいどする有様を模擬もぎしたるものあれば、また王公大臣の模造もあります。その下にもいろいろ人形が置いてあるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
手足をバラバラにもぎってやりたくなるような、てっきりそれに似た衝動が強くなっていった。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
昨夜ゆふべつてつた彫像てうざうのまゝ突返つゝかへされて、のめ/\とかついでかへつたんです。しか片腕かたうでもぎつてある、あのさいたせたが。……あゝ、わたし五躰ごたいしびれる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
リボンで帯につけていたエヷァーシャープを彼女は振り廻したのであったがそれが環のところからもぎれてどこへか行ってしまった。
未開な風景 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
それは私が斎宮さいぐうの御裳著もぎの勅使で伊勢へ下った折の事です。伊勢に下っておる間、殆ど毎日、雪に降りこめられておりました。
姨捨 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)