“挘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むし75.0%
19.2%
もぎ3.3%
かなぐ0.8%
むしり0.8%
もき0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「第三がありますよ、——前の晩もう一人の妾お吉と、大喧嘩をしてゐますよ。むしる、引つ掻く、つ、蹴るの大騷ぎだつたさうで」
「やあ作平さくべいさんか、」といって、その太わくの面道具おもてどうぐを耳からねじり取るよう、ぎはなして膝の上。口をこすって、またたいて
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「驚いた……烏が一斉いっときに飛びやあがった。何だい、今の、あの声は。……烏瓜をもぎっただけで下りりゃいのに、何だかこう、樹の枝に、きのこがあったもんだから。」
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これをしおに、分れようとすると、片手で顱巻はちまきかなぐり取って
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
日は丘のうへてゐて、頸筋くびすぢからむしり取つたせんのやうだ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
あとではむしいるまでも羞恥はぢ恐怖おそれとそれから勘次かんじはゞかることからつてきた抑制よくせいねんとがあわてゝもきらせるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)