“掻挘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かきむし87.5%
かいむし12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信吾のいかりはまた発した。(有難う御座います。)その言葉を幾度か繰返して思出して、遂に、頭髪かみ掻挘かきむしりたい程腹立たしく感じた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
中には、東京の学校に居る頃、友達と二人洋傘こうもりを持って写したもので、顔のところだけ掻挘かきむしって取ったのもあった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
酔ってる処へ激しく動いたので、がっくり膝が抜けて崩折くずおれようとして、わずかにこらへ、掻挘かいむしるように壁に手をすがって、顔を隠してほっという息をいた。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)