“崩折”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くずお71.6%
くづを23.2%
くずを3.2%
くずれお1.1%
くづほ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お君は八五郎のといには答えず、廊下にヘタヘタと崩折くずおれてしまいました。内から応じたうめき声も、ついには絶えてしまった様子。
銭形平次捕物控:282 密室 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
三郎兵衞は言ふべきことを言つてしまつて、力が盡き果てやうに、平次の掛けて居る石の前、同じやうな捨石にガツクリ崩折くづをれました。
が、どうしたことでせう、八五郎の剛力を振り切つて二、三間逃げ伸びた曲者が、僅かな群衆の隙間すきまにヘタヘタと崩折くずをれたのはどうしたことでせう。
幸い美食にふとった伯爵は、床の上に崩折くずれおれて、暫くは起き上る力もありません。
見れば路の辺の草のいろ/\、其とも分かず皆いづれも同じやうに枯れ果てゝ崩折くづほせり。珍らしからぬ冬野のさま、取り出でゝ云ふべくはあらねども、折からの我がおもひに合ふところあり。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)