“ねぢ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ネヂ
語句割合
34.3%
25.7%
11.4%
螺旋11.4%
捩子5.7%
2.9%
2.9%
螺子2.9%
龍頭2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われ何處どこくんだ。こうれ」勘次かんじつかまうとしたがおつぎはねぢつてさつさとく。勘次かんじあわてゝ草履ざうり爪先つまさきつまづきつゝおつぎのあといた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
遅れまい遅れまい、さう思ふのと、無暗むやみにこみ上げて来る荒々しい感情とで、幾は青くねぢれたやうになつて前にのめつた。
鳥羽家の子供 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
たつた一つ取り残しておいた小さなひさごが、引きねぢられたままの蔓と一緒に棚にしがみついてゐて、折柄の風にその不相応に大きな尻を振つてゐるのだつた。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
室内しつないには螺旋ねぢゆかめられた寐臺ねだい數脚すうきやく其上そのうへにはあを病院服びやうゐんふくて、昔風むかしふう頭巾づきんかぶつてゐる患者等くわんじやらすわつたり、たりして、これみんな瘋癲患者ふうてんくわんじやなのである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
捩子ねぢを持つた男の右手が現はれる。時計を捲き始める。針を九時に直す。
三田も知らんかほも出來ないので、机に向つてゐた體をねぢ向けた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
私ははつとして、電燈のねぢをひねつた。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
生けるあひだ、その臨終いまはまで、その螺子ねぢ巻きき。人の世の真実の、この音の、つきつめにけり。
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
蝉は鳴く 神さまが龍頭ねぢをお捲きになつただけ
閒花集 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)