“捩子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねぢ50.0%
ねじ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして捩子ねぢをひねると温かい湯が勢ひよく掌面てのひらに流れ出す気持よさに覚えずきつけられる。
捩子ねぢを持つた男の右手が現はれる。時計を捲き始める。針を九時に直す。
自然が「精神に啓示しないものを、汝は槓杆こうかん捩子ねじをもつてむりやりに取つて来ることはできぬ。」
ゲーテに於ける自然と歴史 (新字旧仮名) / 三木清(著)
日本でも見馴れた洋種の馬とここの馬の共通した栗毛の光った美しさは、捩子ねじの利かない瓦斯にぼッと火の点くように、あたりの景色の美しさまで急に頭に手繰りよって来るのだった。
旅愁 (新字新仮名) / 横光利一(著)