“龍頭”のいろいろな読み方と例文
新字:竜頭
読み方割合
りうづ27.3%
りゅうず18.2%
りゆうづ18.2%
たつがしら9.1%
ねぢ9.1%
みよし9.1%
りうとう9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太綱ふとづな一端いつたん前齒まへばくはへてする/\と竿さをのぼりてたゞち龍頭りうづいたる。蒼空あをぞらひとてんあり、飄々へう/\としてかぜかる。これとするにらず。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
冷徹れいてつな峡間は、湯滝の下に苔生こけむした天然林を抜け出して、戦場ヶ原をいく曲がり、龍頭りゅうずの滝を落ちて中禅寺湖へ注いでいるが、ここは渓流魚釣りの練習場として、まことに好適の流れである。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
莊惠觀魚さうけいくわんぎよの談このかた、魚を觀るのは長閑のどかな好い情趣のものに定つてゐるが、やがて割愛して、今度は艇を捨て、自動車で龍頭りゆうづの瀧へと向つた。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ものをくらべるのは恐縮きようしゆくだけれど、むかし西行さいぎやうでも芭蕉ばせをでも、みな彼処あすこでははらいためた——おもふに、小児こどもときから武者絵むしやゑではたれもお馴染なじみの、八まん太郎義家たらうよしいへが、龍頭たつがしらかぶと緋縅ひおどしよろいで、奥州合戦おうしうかつせんとき
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
蝉は鳴く 神さまが龍頭ねぢをお捲きになつただけ
閒花集 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
龍頭みよしにかゝる九曜星すまるぼし
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
もう此時このときは、ひと御神輿おみこしかつぐのでない。龍頭りうとうまた鷁首げきしゆにして、碧丹へきたん藍紅らんこういろどれる樓船やかたぶねなす御神輿おみこしはうが、いますれいとともに、ひとなみおもふまゝるのである。
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)