“太綱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふとづな83.3%
ふとつな16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太綱ふとづな一端いつたん前齒まへばくはへてする/\と竿さをのぼりてたゞち龍頭りうづいたる。蒼空あをぞらひとてんあり、飄々へう/\としてかぜかる。これとするにらず。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その太綱ふとづな手繰たぐって、筏が川の中ほどまで出たとき、うしろの堤の上にまた四、五十人の人影があらわれた。すぐ追って来た野武士たちである。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人間の使ふ絹糸は、上等の織物の糸は、蜘蛛の糸に比較すると、それを二つ、三つ、四つも合はせた程の太綱ふとつなだ。同時に、そのくらべものゝない程細い一条の糸の中には千もの糸が含まれてゐるのだ。