“一端”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いったん46.9%
いつたん15.6%
いっぱし12.5%
いつぱし6.3%
はし6.3%
いっぺん3.1%
かたはし3.1%
はな3.1%
ひとはし3.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“一端”を含む作品のジャンル比率
自然科学 > 自然科学 > 科学理論 科学哲学(児童)50.0%
文学 > イタリア文学 > 詩7.1%
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究4.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「そうか。不愍ふびんな生れつきの者どもではある。老幼のこらずこれへ集めて、この布一端いったんずつけてつかわせ」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おのれを以て人を推せば、先祖代々土の人たる農其人の土に対する感情も、其一端いったんうかがうことが出来る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
荒浪あらなみ鞺々どう/\打寄うちよするみさき一端いつたんには、たか旗竿はたざほてられて
それがうま鐵檻車てつおりくるま一端いつたんとまつたので、『それツ。』といふこゑ諸共もろとも
お前がその盲目めくらだから悪い事を働いて、一端いっぱし己の目を盗んだ気で洒亜々々しゃあしゃあとしているんだ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また実際そうかも知れんが、幼心おさなごころで、自分じゃ一端いっぱし親を思ったつもりで。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
時々とき/″\婦人ふじん雜誌ざつしの、お料理方れうりかたのぞくと、しかるべき研究けんきうもして、そのみちでは、一端いつぱしまんらしいのの投書とうしよがある。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
然るに、この貫一はどうか! 一端いつぱし男と生れながら、高が一婦いつぷの愛を失つたが為に、志をくぢいて一生を誤り、餓鬼がきの如き振舞ふるまひを為て恥とも思はず、非道を働いて暴利をむさぼるの外は何も知らん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
僕はほとんど自己おのれをわすれてこの雑踏のうちをぶらぶらと歩き、やや物静かなるちまた一端はしに出た。
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
町の西端にしはずれに寺ありてゆうべゆうべの鐘はここより響けど、鐘く男は六十むそじを幾つか越えしおきななれば力足らずえだえのは町の一端はしより一端はしへと、おぼつかなく漂うのみ、ほど近き青年わかものが別荘へは聞こゆる時あり聞こえかぬる時も多かり。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
大塚信造と言った時のことから話しますが、父は大塚剛蔵ごうぞうと言って御存知でも御座ございますか、東京控訴院の判事としては一寸ちょっと世間でも名の知れた男で、剛蔵の名の示すごとく、剛直一端いっぺんの人物。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
たとへば生木なまき一端かたはし燃え、一端よりはしづくおち風聲を成してにげさるごとく 四〇—四二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
……といって閨房けいぼうあかりらしい艶媚なまめかしさも、ほのめいていない……夢のように淡い、処女のように人なつかしげな、桃色のマン丸い光明こうみょうが、巨大おおきな山脈の一端はならしい黒い山影の中腹に、ほのぼのと匂っているのであった……ほほえみかけるように……吸い寄せるように……。
白菊 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
茶屋小屋ちややこや火鉢ひばちにほはすと、いた一端ひとはし燒切やけきらないうちに、ぎつけられて、あやしまれて
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)