白菊しらぎく
脱獄囚の虎蔵は、深夜の街道の中央に立ち悚んだ。 黒血だらけの引っ掻き傷と、泥と、ホコリに塗みれた素跣足の上に、背縫の開いた囚人服を引っかけて、太い、新しい荒縄をグルグルと胸の上まで巻き立てている彼の姿を見たら、大抵の者が震え上がったであろう …
作品に特徴的な語句
機会やま ひそ 一端はな 脅迫おどし そり じょう どま 淡紅うすべに 絹布きぬぎれ ちろ とも 守護まも ばく もぐ 雛子ひよっこ びな けん しっか うずく 堅固じょうぶ かた 記憶おぼえ 嬰児あかんぼ 普通ただ 憧憬あこが 把手ノッブ おび 痕跡あと 痙攣ひきつ 香気におい 頭部あたま 低頭うなだ 何故なにゆえ あかり 面黒おもくれ きずつ 陥穽おとしあな ひら いや 泥塗どろま 蹌踉よろめ ひい 行当ぶつか 横切よぎ 山懐やまぶところ 芳香におい 引外ひきはず 艶媚なまめか こす 揺籠クレードル とびら 界隈かいわい くろ うず 白刃しらは 白眼にら 白髪しらが 白麻しろあさ 真綿まわた まつげ まぶた 硝子ガラス 稜角りょうかく 突支つっか 突角とっかく 立佇たちど 粟立あわだ くそ 絨氈じゅうたん 網走あばしり 綺羅きら 綽名あだな 緋房ひぶさ 緞子どんす すが まと 轟然ごうぜん すべ 酋長しゅうちょう 酸漿ほおずき びょう しず かんぬき 開放あけはな ひげ 首肯うなず
題名が同じ作品
白菊 (新字新仮名)伊藤左千夫 (著)