“粟立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あわだ89.5%
あはだ10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
コンクリートのゆかが、妙にビンビンして動脈がみんな凍ってしまいそうに肌が粟立ってくる。酸っぱい酒の匂いが臭くて焦々する。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
合点が行ったら八万四千の。身内の毛穴がゾクゾク粟立つ。そんじょ、そこらの地獄の話じゃ……チャカポコチャカポコチャカポコチャカポコ……
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
二重玻璃窻を緊しく鎖して、大いなる陶炉に火を焚きたる「ホテル」の食堂を出でしなれば、薄き外套を透る午後四時の寒さは殊さらに堪へ難く、粟立つと共に
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ゆき子は褞袍をぬいで、粟立つやうな寒さの中に、手荒く硝子戸を開けて、湯殿へ降りて行つた。の浴槽に、満々と赤い湯が溢れてゐる。もうもうとして湯気が、狭い湯殿にこもつてゐた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)