“粟餅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あわもち80.0%
あはもち20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから悪く思わんで置け。一体盗森は、じぶんで粟餅あわもちをこさえて見たくてたまらなかったのだ。それで粟も盗んで来たのだ。はっはっは。
狼森と笊森、盗森 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そしてこの材料を入れて粟餅あわもちを製するのだが、その時は粟を蒸籠せいろうに入れその上に乾かしておいたホウコグサを載せて搗き込むと粟餅が出来るのである。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「おらさも粟餅あはもち持つて来てろよ。」と叫んでくるりと向ふを向いて、手で頭をかくして、森のもつと奥の方へ走つて行きました。
狼森と笊森、盗森 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
稻荷いなりさまは五穀ごこくかみまつつたものですとか。五穀ごこくとはなんなんでせう。こめに、むぎに、あはに、きびに、それからまめです。あは粟餅あはもちあはきびはお前達まへたちのお馴染なじみ桃太郎もゝたらうこしにさげて黍團子きびだんごきびです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)