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粟餅
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あわもち
ふりがな文庫
“
粟餅
(
あわもち
)” の例文
だから悪く思わんで置け。一体盗森は、じぶんで
粟餅
(
あわもち
)
をこさえて見たくてたまらなかったのだ。それで粟も盗んで来たのだ。はっはっは。
狼森と笊森、盗森
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そしてこの材料を入れて
粟餅
(
あわもち
)
を製するのだが、その時は粟を
蒸籠
(
せいろう
)
に入れその上に乾かしておいたホウコグサを載せて搗き込むと粟餅が出来るのである。
植物一日一題
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
投げると申すと失敬に当りますが、
粟餅
(
あわもち
)
とは認めていないのだから、大した非礼にはなるまいと思います。
文芸の哲学的基礎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
こうなると、それに
伴
(
つ
)
れてまた色々な飲食店が出来て来る。
粟餅
(
あわもち
)
の
曲搗
(
きょくづ
)
きの隣りには
汁粉屋
(
しるこや
)
が出来る。
幕末維新懐古談:62 佐竹の原繁昌のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
赤門を出てから
本郷
(
ほんごう
)
通りを歩いて、
粟餅
(
あわもち
)
の
曲擣
(
きょくづき
)
をしている店の前を通って、神田明神の境内に這入る。そのころまで目新しかった
目金橋
(
めがねばし
)
へ降りて、
柳原
(
やなぎはら
)
の
片側町
(
かたかわまち
)
を少し歩く。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
あの
粟餅
(
あわもち
)
のふかし
立
(
たて
)
だの、白玉焼の
餡子
(
あんこ
)
のはみ出した処なんざ、今思出しても、
唾
(
つば
)
が垂れる。小僧、立つな立つな見ていて腹は
満
(
くち
)
くならない、と言われた事さえあるんだから。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
雛妓は席へつくと、お
土産
(
みやげ
)
といって折箱入りの新橋小萩堂の
粟餅
(
あわもち
)
を差し出した。
雛妓
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「悪く思わないで呉ろ。栗だのきのこだの、うんとご
馳走
(
ちそう
)
したぞ。」と叫ぶのがきこえました。みんなはうちに帰ってから
粟餅
(
あわもち
)
をこしらえてお礼に狼森へ置いて来ました。
狼森と笊森、盗森
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
やがて、白い男は自分の横へ廻って、耳の所を
刈
(
か
)
り始めた。毛が前の方へ飛ばなくなったから、安心して眼を開けた。
粟餅
(
あわもち
)
や、餅やあ、餅や、と云う声がすぐ、そこでする。
夢十夜
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“粟餅”の解説
粟餅(あわもち)は、粟をついて作った餅のことである。食事として、また菓子として食される。
(出典:Wikipedia)
粟
漢検準1級
部首:⽶
12画
餅
常用漢字
中学
部首:⾷
15画
“粟餅”で始まる語句
粟餅屋