“片側町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたかわまち43.8%
かたかはまち31.3%
かたがわまち18.8%
かたがはまち6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若い時分には気の変りやすいもので、茅町かやちょうへ出て片側町かたかわまちまでかゝると、むこうから提灯をけて来たのは羽生屋の娘お久と云う別嬪べっぴん
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
屋根やねの低い片側町かたかはまち人家じんか丁度ちやうどうしろから深いどぶはうへと押詰おしつめられたやうな気がするので、大方おほかたのためであらう、ほどに混雑もせぬ往来わうらいがいつもめういそがしく見え
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
元来が往来の少ない片側町かたがわまち、ほかの店の者はあわてて奥へ逃げ込んでしまったので、これだけの人間が係り合いになったわけです。
半七捕物帳:60 青山の仇討 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ふがいなや、くつどのがかぶつた帽子ばうし引捻ひんねぢつてつたとおもふと、片側町かたがはまち瓦屋根かはらやねうへへ、スポンとげて
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)