“かたかはまち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
片側町83.3%
片側街16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片側町かたかはまちなる坂町さかまち軒並のきなみとざして、何処いづこ隙洩すきも火影ひかげも見えず、旧砲兵営の外柵がいさく生茂おひしげ群松むらまつ颯々さつさつの響をして、その下道したみち小暗をぐらき空に五位鷺ごいさぎ魂切たまきる声消えて、夜色愁ふるが如く
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
荒物屋に少しばかりの呉服物ごふくものを附け加へた家の並んでゐる片側町かたかはまちを通つて、やつと車の通ふほどの野道の、十字形になつたところへ來ると、二人は足を止めて、う行かうかと顏を見合はした。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
晩春おそはる窻閉とざ片側街かたかはまち
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)