“小暗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おぐら53.4%
をぐら24.1%
こぐら22.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片側は土手、片側は鉾杉ほこすぎ小暗おぐらい林で、鳥の声もかすかである。御手洗みたらしの水の噴きあげる音が、ここまでかすかにひびいてくる。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
夫婦ふうふはこれに刎起はねおきたが、左右さいうから民子たみこかこつて、三人さんにんむつそゝぐと、小暗をぐらかたうづくまつたのは、なにものかこれたゞかりなのである。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
小暗こぐらい横町にかくれて、すばやく乞食の着物をぬぎすてますと、その下には茶色の十徳姿じっとくすがたのおじいさんの変装が用意してありました。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)