“こぐら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小暗76.5%
紛糾17.6%
木暗5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そりもなければ、犬もいない。歩きなれない氷上を、一行は小暗こぐらいカンテラの灯をたよりにして、一歩一歩敵地にすすんでいった。
大空魔艦 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そして考へる事も考へる事も、すぐに傍へれて了ツて、斷々きれぎれになり、紛糾こぐらかり、揚句あげくに何を考へるはずだツたのか其すらも解らなくなツて了ふ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
ここらの木暗こぐらい所には、なお拾われない白骨が土や落葉の下にどれほどあることかわからない。正成の心耳には切々とその浮かばれぬものの鬼哭きこくがわかる。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
洗われて真っ白になった一個の頭蓋骨ずがいこつが、木暗こぐらい崖すそに、半ば埋もれていた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)