“をぐら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小暗70.0%
小倉20.0%
小昏5.0%
小鞍5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、小暗をぐらい村の小径こみちを離れて、広々とした耕野の道へ出た時、たうとう我慢がしきれなくなつたといつたやうに、誰かが、前の方で叫んだ。
野の哄笑 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
ゆふされば小倉をぐらやま鹿しか今夜こよひかず寝宿いねにけらしも 〔巻八・一五一一〕 舒明天皇
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
されどもとほ東方ひんがしの、曙姫あけぼのひめ寢所ねどころから、あの活々いき/\した太陽たいやう小昏をぐらとばりけかくれば、おもこゝろせがれめはそのあかるさから迯戻にげもどり、まどぢ、きらうて、れからよるをばつくりをる。
なお小倉山であるが、「白雲の竜田の山の、滝の上の小鞍をぐらの峯」(巻九・一七四七)は、竜田川(大和川)の亀の瀬岩附近、竜田山の一部である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)