“木暗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こくら42.9%
こぐれ42.9%
こぐら14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平家方の一将、梶原平三へいぞう景時は、どういう思惑があってだろうか、頼朝の潜んだ木暗こくらがりを見届けながら、岩上に立って味方のほうへ大声あげながら手を振っていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
えうこそしか、姫百合ひめゆり木暗こぐれ俯居うつゐ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
ここらの木暗こぐらい所には、なお拾われない白骨が土や落葉の下にどれほどあることかわからない。正成の心耳には切々とその浮かばれぬものの鬼哭きこくがわかる。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)