“鬼哭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きこく90.9%
キコク9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここらの木暗こぐらい所には、なお拾われない白骨が土や落葉の下にどれほどあることかわからない。正成の心耳には切々とその浮かばれぬものの鬼哭きこくがわかる。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
経文を唱える俊恵の声は啾々しゅうしゅうたる鬼哭きこくを思わせる、しばらくすると七兵衛が呟くようなこえでそれに和し、村人たちもそっとそれにつけだした、他聞をはばかりながら
荒法師 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)