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木暗
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こくら
ふりがな文庫
“
木暗
(
こくら
)” の例文
平家方の一将、梶原
平三
(
へいぞう
)
景時は、どういう思惑があってだろうか、頼朝の潜んだ
木暗
(
こくら
)
がりを見届けながら、岩上に立って味方のほうへ大声あげながら手を振っていた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
冷え冷えと青い
木暗
(
こくら
)
がりをつつむ広大な
城戸
(
きど
)
の内は、
鑁阿寺
(
ばんなじ
)
の七堂
伽藍
(
がらん
)
をもあわせて、裏山にまで屋形の屋根を望ませていた。いうまでもなく足利党の宗家、足利貞氏の本拠だった。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼の笑い声は、もう
麓
(
ふもと
)
の
木暗
(
こくら
)
がりへ入っている。亭主は耳をおさえて舞い戻った。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いちどは歌垣のやみまつりを見物にゆき、どこのたれとも得しれぬ年上の山家妻に引かれて宮の
木暗
(
こくら
)
がりで
契
(
ちぎ
)
ッたことと。また、も一つの体験は、
御厨
(
みくりや
)
ノ
牧
(
まき
)
へ遠乗りに行った麦秋の真昼であった。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
暗
常用漢字
小3
部首:⽇
13画
“木”で始まる語句
木
木立
木綿
木偶
木枯
木乃伊
木蔭
木履
木精
木樵