“こんがら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
交錯13.3%
矜羯羅13.3%
紛糾13.3%
込絡13.3%
金伽羅13.3%
困絡6.7%
矜迦羅6.7%
混雑6.7%
矜禍羅6.7%
緊羯羅6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その戸棚を開けると、緑礬、硝石、甘草、肉桂、薄荷、どくだみの葉、中には売薬の版木等がしんみりと交錯こんがらがつた一種異様の臭を放つ。
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
矜羯羅こんがらよりは制吒迦せいたかに近い、かかる如意使者は、欧州の巫蠱ふこ(ウィチクラフト)また人類学にいわゆるファミリアール(眷属鬼)の一種で、諸邦眷属鬼については
そして、明るい街を歩く時は、頭脳あたま紛糾こんがらかつて四辺あたり甚麽どんな人が行かうと気にも止めなかつたに不拘、時として右側にれ、時として左側に寄つて歩いて居た。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
込絡こんがらかつた足音が聞えて、上島と長野が連立つて入つて来た。上島は平日いつにない元気で
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「ねえ、金伽羅こんがらさん、今度はすががきをおやりよ」
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
またこの二つのものが互に困絡こんがらかって、離す事のできない事情のもとにある意味合いみあいを、お秀よりもよく承知していた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これらの原因が困絡こんがらがって、叔父は時々藤井のうちへ自分の方から出かけて行く事があった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
不動明王の左右に侍する可愛らしい矜迦羅こんがら制吒迦せいたかの二童子、その他八大童子の類、すなわち所謂護法童子である。
これらの童子はあんな可愛らしい姿貌すがたかたちをしていても、時には随分思い切った神通力を振り舞わすと信ぜられたもので、今昔物語十に、漢土の或る修行者が宮迦羅くからすなわち矜迦羅こんがら童子を念じて
次第に掻口説かきくどくような調子を帯びた。お倉の癖で、枝に枝がさして、しまいには肝心の言おうとすることが対手あいてに分らないほど混雑こんがらかって来た。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
〈不動使者小童子形をす、両種あり、一は矜禍羅こんがらと名づく(すなわち宮迦羅くがら)、恭敬小心の者なり、一は制吒迦と名づく、共に語らい難く、悪性の者なり、なお人間悪性の下にありて
緊羯羅こんがら童子を使うて、世間の新聞一切報告せしむる方を載せ、この童子用なき日は、一百金銭を持ち来り、持呪者に与う、しかしその銭は仏法僧のためにつかはたし、決しておしんじゃいけないとは