“こうさく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
交錯70.5%
耕作9.1%
工作4.5%
絞索4.5%
鋼索4.5%
幸作2.3%
狡策2.3%
耕筰2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一つの文字を長く見詰みつめている中に、いつしかその文字が解体して、意味の無い一つ一つの線の交錯こうさくとしか見えなくなって来る。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)
しかし当節はそんなやかましいことを云ってもいられないから、希望の方には心安く見せて上げようと思っているけれども、日々耕作こうさくに追われる身なので
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
このほかほ、もしきゝもしたきこと澤山たくさんあつたが、時刻じこくすでに八ちかく、ていへんにはすで夥多あまた水兵すいへいあつまつてて、最早もはや工作こうさくはじまる模樣もやうつは、海岸かいがんいへには
今の議会には、まさかかくの如き奇法をく訳にも行くまいが、議員たるものは、宜しく頸に絞索こうさくを懸けた位の気持になって、真面目に立法参与の大任をまったくしてもらいたいものである。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
坑道を通って外へ鉱石をはこび出すためのケーブル吊下つりさげ式の運搬器うんぱんきも、その鉄塔も、爆風のため吹きとんでしまい、今は切れ切れになった鋼索こうさくが、赤い土のあいだから
宇宙戦隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
やがて、わずかがたつとお正月しょうがつになりました。けれどひともの幸作こうさくのところへは、あまりたずねてくるきゃくもなかったのです。
金銀小判 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひともの幸作こうさくは、うちなかはな相手あいてもなくそのらしていました。北国きたぐには十二がつにもなると、しろゆきもります。
金銀小判 (新字新仮名) / 小川未明(著)
由来ゆらい信州人は、智慾はさかんなるも、争気に富み、郷党和せず、という欠陥けっかんがあるのと、痩地の十万石で、貧乏財政をやりくりしてる藩役人は、狡策こうさくけ、一揆の対抗にはれきっているし
(新字新仮名) / 吉川英治(著)
この人のレコードをかけていると、山田耕筰こうさく氏が「ドイツ人ではないね」と言ったことがある。