“しごと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シゴト
語句割合
仕事46.2%
為事22.8%
裁縫8.3%
職業4.8%
爲事4.0%
事業3.7%
労働0.9%
職務0.9%
任務0.6%
工事0.6%
(他:26)7.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕事しごとなんでも牝鷄めんどりでなくつちやうまかねえよ」といつてはかげわらふのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれ主人しゆじん開墾地かいこんちはるぱい仕事しごとには十ぶんであることをよろこんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
恰度退勤時刻だったが、雨支度がなかったので、智子は事務室に居残って、為事しごとの余分を続けながら、晴れ間を待っていた。
或る母の話 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
どれも/\引き合せられはしたが、何の誰やら、どんな為事しごとをする人やら、こんがらかつて分からなくなつてゐるのである。
板ばさみ (新字旧仮名) / オイゲン・チリコフ(著)
裁縫しごとやお洗濯にも相当自信がありますし、お望みなら、部屋の中に、いつも花ぐらいは絶やさないようにして置きますわ。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
私お裁縫しごとが少し出来ます、貴方あなたにも、ちゃんと衣服きものを着せますよ、おはかまもはかせましょうね。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
若い漁師はそれを聞いて、この人たちは詩を作ることを、魚を獲ることと同じように、立派な職業しごとだと考えているらしい。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
猛獣使ひが余り名誉な職業しごとで無いと同じやうに、井上侯を手管てくだに取るのも、大して立派な事業しごとでは無かつた。
「ああ、それは私の爲事しごとの一つでしたわねえ。貴方に吩付いひつけられた。」女は居住まひを直して男の眞向まむきになつた。
計画 (旧字旧仮名) / 平出修(著)
机上の爲事しごとつかれた時、世間のいざこざのわづらはしさに耐へきれなくなつた時、私はよく用もないのに草鞋を穿いて見る。
猛獣使ひが余り名誉な職業しごとで無いと同じやうに、井上侯を手管てくだに取るのも、大して立派な事業しごとでは無かつた。
つまり母親といふ母親は、始終子供の歯に気をつける事だけで、男の及ばない愛国的の事業しごとを仕遂げる事が出来るといふのだ。
「さうよ、土がまだ妙に冷たいもんな。」と、それと並んで同じ労働しごとをしてゐる同じ年格好の、もう一人の男が云つた。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
山の手線はまだ単線で客車の運転はホンのわずかなので、私たちの労働しごとは外から見るほど忙しくはない。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
何でも職務しごととなるとねえ。
近眼芸妓と迷宮事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私は無論誰からも抑壓を享けるでもなく、却つて上の人から大事がられて、お愛嬌を云はれて居るので、隨分我儘に許り振舞つて居たが、フフンと云ふ氣持になつて、自分の境遇を輕蔑して見る樣になつて間もなくの事——其麽そんな氣がし乍らも職務しごとには眞面目なもので
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
さて産土うぶすな神様かみさまのお任務しごとなかで、なにより大切たいせつなのは、矢張やは人間にんげん生死せいし問題もんだいでございます。
だが現在、かういふわけで、あのが佛蘭西の歌劇女優の私生兒しせいじだと分つて見ると、恐らく、あなたの任務しごと被保護者プロウテジエイに對するあなたの考へも變つて來るでせう。
二と云われしには四まで動けば、のっそり片腕の用を欠いてかえって多くの腕を得つ日々にちにち工事しごと捗取はかど
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
二と云はれしには四まで動けば、のつそり片腕の用を欠いて却て多くの腕を得つ日〻工事しごと捗取はかど
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
なんかと思い消してしまう。しかし女の第六感は承知しない。矢張り何だか気になるから縫物しごとして、それとなく茶器なぞを拭いていると、思いもかけぬ人が表口から、
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
湯呑へ入れて店の若衆わかいしに隠して食べて居るから、お母さんお呉れって云ったら、らないと云ってね、広がって居るから縫物しごとを踏んだら突飛して此処こゝを打って
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ギラギラさして居た目を竹山の顏に据ゑたが、『私は、自分の職責しごと忠實まじめにやつてる積りです。毎日出來るだけ忠實まじめにやつてる積りです。毎晩町を歩いて、材料があるかあるかと、それ許り心懸けて居ります。そして昨晩ゆうべも遲くまで、』と急に句を切つて
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ギラギラさして居た目を竹山の顔に据ゑたが、『私は、自分の職責しごと忠実まじめにやつてる積りです。毎日出来るだけ忠実まじめにやつてる積りです。毎晩町を歩いて、材料たねがあるかあるかと、それ許り心懸けて居ります。そして、昨夜も遅くまで、』と急に句を切つて
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「こんな變つた事件しごとも珍らしいから、俺も御用聞冥利みやうりと、徳力屋の主人が氣の毒さに引受けたが、今度といふ今度は、今までのやうには裁き切れない、——思ひ切つて變つたことをして見よう。一緒に來るか。八」
それで近頃衣類を新しく調こしらえた形跡がなくて、通信用の書簡箋を鑑定するに及んで物資の窮乏を感ぜない、まア資産階級の仕業しごとと判った。
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
彼は自嘲の習慣を持つてゐたので、自分の作品しごとへの偽つた解釈をちよいちよいやつてゐる。或る時彼は書いてゐる
だから他の者がその仕事場キリハ作業しごとをしに行くと、その魂が腹を立てて邪魔ワザをする事がある。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
後の医業しごとは彼の父の友人で、せがれに跡目を譲って隠居している隣村の頓野老人が来て、引受けてくれていたので、彼はただ一生懸命に勉強して大学を卒業するばかりであった。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そこの工作しごと場だった。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
横鼻緒のと前鼻緒のとあって、横鼻緒の従業しごとの方が多く、私もそれだったが、だめだった。
その人 (新字新仮名) / 小山清(著)
私の母親弓子が発狂した時に口走った事実を綜合すると、そうした伯父の非道な所業しごとは全部事実と思われるばかりでない。
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
虹野さんはそんな風に技術しごとが良かった上に、小野鵞堂がどうさんの字をお手本よりもズッと綺麗に書きましたので、私の弟子の刺繍に使う字をよく書いてもらいました。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
採炭場キリハへ帰れ! 採炭しごとを始めるんだ!」
坑鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
……又、大目付様からの御内達で、どのような場合でも蔵元屋の内幕ないまくに立入って、蔵元屋の信用に拘わるような事を探り立てしてはならぬ。しかも罪人は一ときも早よう引っ捕えいと言う注文じゃから先ず、これ位、困難むずかしい探偵事件しごとはなかろうわい。
やがて、埃に染みた、黒の詰襟の洋服を着た校長の安藤が出て来て、健と代つて新入生を取扱かつた。健は自分のつくゑに行つて、その受持の教務しごとにかゝつた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
武村兵曹たけむらへいそうほか一隊いつたい水兵すいへい今日けふしごとをはつて
実は早く君の様子を見に来ようと思ったけれども、水先案内パイロの野郎が乗っているうちは、機関室しごとの方が、忙しいのでね。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その時分には、私は未だやつと駆け出しの二つ目から中入前にもうやがてならうかと言ふ位のもので、火事しごと師だつたら先づ纏持ちと言ふ様な一番辛い処です。
燕枝芸談 (新字旧仮名) / 談洲楼燕枝 二代(著)
ところが、その年も押しつまったある夜、紙芝居しごとをすませて帰ってきますと、今里の青年会館の前に禁酒宣伝の演説会の立看板が立っていたので、どんなことを喋るのか、喋り方を見てやろうと思いながら、はいって聴きました。
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
と、こちらの、邸境やしきざかひになつてゐる杉林に沿つたところを犂返へしてゐる一人の中年の男が、それに答へるやうに、何かでひど咽喉のどられてゐる皺嗄声しわがれごゑで、「何だつてまだ耕作しごとには時節が早過ぎるわ。」とうそぶいた。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
苦役しごとから解放された、その間らくにしていられる日をすこし送るのだ。
その人 (新字新仮名) / 小山清(著)