トップ
>
爲事
>
しごと
ふりがな文庫
“
爲事
(
しごと
)” の例文
新字:
為事
「何うです、君の方の
爲事
(
しごと
)
は隨分氣が
塞
(
つま
)
るでせうね?」つて言つたら、「いや、貴方だから打明けて言ひますが、實に下らないもんです。」
我等の一団と彼
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それに毎日の自分の
爲事
(
しごと
)
の上から云つてもおちついて机に向ふ事が出來るし、我等の爲事に附きものである郵便の都合もたいへんによかつた。
樹木とその葉:04 木槿の花
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
博士は狹いところが嫌で、内ぢゆうで一番廣い部屋に住んで、そこで
爲事
(
しごと
)
もする。着更もする。客をもそこへ通すのである。
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
とうていかような
爲事
(
しごと
)
は
出來
(
でき
)
ますまいから、この
大工事
(
だいこうじ
)
の
遺物
(
いぶつ
)
を
見
(
み
)
たゞけでも、
當時
(
とうじ
)
の
社會状態
(
しやかいじようたい
)
が
察
(
さつ
)
することが
出來
(
でき
)
ます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「ああ、それは私の
爲事
(
しごと
)
の一つでしたわねえ。貴方に
吩付
(
いひつ
)
けられた。」女は居住まひを直して男の
眞向
(
まむき
)
になつた。
計画
(旧字旧仮名)
/
平出修
(著)
▼ もっと見る
これは
容易
(
ようい
)
ならぬ
爲事
(
しごと
)
であるが、しかしながら
單
(
たん
)
に
困難
(
こんなん
)
であるだけであつて
決
(
けつ
)
して
不可能
(
ふかのう
)
ではない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
杉の樹の檢分と云ふやうな
爲事
(
しごと
)
はちつとも面白くなく、退屈し切つたが、その時、澤のきれいな水のほとりで喫した中食の事をば、いまでも朦朧と囘想することが出來る。
すかんぽ
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
その
雲
(
くも
)
のあたりへ
鳴
(
な
)
き
上
(
あが
)
つて
行
(
ゆ
)
く
雲雀
(
ひばり
)
の
聲
(
こゑ
)
に
氣
(
き
)
がついて、そして、
今
(
いま
)
かうしてゐることの
外
(
ほか
)
に、なんの
爲事
(
しごと
)
も
煩
(
わづら
)
はしさも
心
(
こゝろ
)
がかりもない、
豐
(
ゆた
)
かな
氣持
(
きも
)
ちを
感
(
かん
)
じてゐることを
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
机上の
爲事
(
しごと
)
に
勞
(
つか
)
れた時、世間のいざこざの
煩
(
わづら
)
はしさに耐へきれなくなつた時、私はよく用もないのに草鞋を穿いて見る。
樹木とその葉:02 草鞋の話旅の話
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
その
他
(
ほか
)
なんでも
理科
(
りか
)
の
學問
(
がくもん
)
を
應用
(
おうよう
)
した
爲事
(
しごと
)
に
關
(
かん
)
する
品物
(
しなもの
)
を、それ/″\その
發達
(
はつたつ
)
の
順序
(
じゆんじよ
)
に
應
(
おう
)
じて
竝
(
なら
)
べてあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
自分の
爲事
(
しごと
)
を人の前に言へぬといふ事は、私には憤懣と、それよりも多くの羞恥の念とを與へた。
硝子窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
側には小僧が、大い
𥳽
(
み
)
でさつ/\とあふつてゐるのである。それでも婆あさんは
爲事
(
しごと
)
をしてゐると、自ら信じてゐるのであらう。主人はをかしく思ふであらうに、小言も言はぬと見える。
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
ですから
當時
(
とうじ
)
において
既
(
すで
)
に
協同一致
(
きようどういつち
)
して
爲事
(
しごと
)
をする
一
(
ひと
)
つの
團體
(
だんたい
)
、
社會
(
しやかい
)
といふものが
出來
(
でき
)
てをり、またそれを
支配
(
しはい
)
して
行
(
ゆ
)
く
頭
(
かしら
)
、すなはち
酋長
(
しゆうちよう
)
のようなものがなくては
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
さうして直ぐ毎月自分の出してゐる歌の雜誌の編輯、他の二三雜誌の新年號への原稿書き、溜りに溜つてゐる數種新聞投書歌の選評、さうした
爲事
(
しごと
)
にとりかゝらねばならなかつた。
樹木とその葉:28 青年僧と叡山の老爺
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
どんなつらい
爲事
(
しごと
)
をしたつて、體を痛めるやうなことはあるまいと存じます。
高瀬舟
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
『莫迦な事を言ふなあ! 社を休んだのは少し用があつて休んだんだよ。實は四、五日休んで一つ
爲事
(
しごと
)
しようかと思つたんだよ。それが出來なかつたから、ぶら/\夕方から出懸けて行つたまでさ。』
我等の一団と彼
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
爲事
(
しごと
)
も
捗
(
はかど
)
り、いつもより早目に私は酒の燗をつけた。朝爲事のあとで一杯飮むのも永い間の習慣である。嘗める樣にしてゐてもいつかうつとりと醉つて來る。其處へ姉妹揃つてやつて來た。
たべものの木
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
どこかで
爲事
(
しごと
)
に取り附きたいと思つて、爲事を尋ねて歩きまして、それが見附かり次第、骨を惜まずに働きました。そして貰つた錢は、いつも右から左へ人手に渡さなくてはなりませなんだ。
高瀬舟
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
餘りに急變した自分自身の歌の姿に驚いた私は、一首を書いてはやめ、二首を清書しては考へ込み、一向に
爲事
(
しごと
)
の
捗
(
はかど
)
らぬその間にまた行李を解いて萬葉集を取り出してぼつ/\と讀み始めた。
樹木とその葉:07 野蒜の花
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
爲
部首:⽖
12画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“爲事”で始まる語句
爲事場