“多忙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いそが72.0%
たぼう12.0%
たばう8.0%
いそがし8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柔らげて「私が出します。ほんとに義兄さんには多忙いそがしいところを毎度毎度こんなつまらぬことで御心配ばかりかけて済みません」
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
それまでのところは、彼は地上員が多忙たぼうの中を駈けつけて、彼のために繋留けいりゅう気球第一号の綱をゆるめてくれたものとばかり考えていた。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼等かれらのあるものは、避暑ひしよといふ名義めいぎもとに、すで東京とうきやうはなれてゐた。あるものは不在ふざいであつた。またあるものは多忙たばうのためときして、勤務先きんむさきはうとつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「そして貴姉、矢張局においでなさいな。その方が宜いでしょうよ。それに局に出て多忙いそがしい間だけでも苦労を忘れますよ」
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)