多忙たぼう)” の例文
それまでのところは、彼は地上員が多忙たぼうの中を駈けつけて、彼のために繋留けいりゅう気球第一号の綱をゆるめてくれたものとばかり考えていた。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
過日御示おしめし被下くだされそうろう貴著瘠我慢中やせがまんちゅう事実じじつ相違之廉そういのかどならぴ小生之しょうせいの所見しょけんもあらば云々との御意ぎょい致拝承はいしょういたしそうろう。昨今別而べっして多忙たぼうつきいずれ其中そのうち愚見ぐけん可申述もうしのぶべくそうろうまず不取敢とりあえず回音かいおん如此かくのごとくに候也。
彼は、この重工業地帯長官ということになっていて、かの金博士の発明になる人造人間戦車の部分品の製造監督に、すこぶる多忙たぼうきわめていた。