“被下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くだされ78.3%
くださ8.7%
ください4.3%
くださら4.3%
くださる4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
又此度は御奔走によりて縁談お纏め被下くだされ、御恩儀の程生々世々しょうじょうよよ忘却不仕ぼうきゃくつかまつらず、報謝の一端として後日御縁談の折犬馬の労を執り申上可もうしあぐべく候。
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「それでは今晩九時と決めましょう。庭の木戸でお待ち被下ください。九時ですよ。間違のないようにね。馬車は此方こっちから用意して行きます」
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「太郎さん、下りてください。あやまる。謝るから此方こっちへ来て被下ください。君にはとてもかなわない。謝る。もう決してしないから、さあ、太郎さん、此方へ来て被下」
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
何卒なにとぞ右の儀、高等二学年修了以上の方々及び其父兄へ御懇話の上、一人にても二人にてもおつかわ被下くださらば、邦家ほうか中等教育の為め、光栄これにくもの無之候これなくそうろう頓首再拝とんしゅさいはい
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
丹羽、滝川、池田、蜂屋、細川、蒲生がもう、筒井など順次に拝儀は終った。——そして人と席とはそのまま、この夜——故信忠卿の御簾中ごれんちゅうより被下くださる——とあるおときへ移って酒宴となった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)