“繋留”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいりゅう85.7%
かか4.8%
けいりう4.8%
つなぎと4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで彼は、十七号を東の浜までいていってもらい、現在の位置に繋留けいりゅうしたうえ、そこで自分ひとりの隠退生活を始めたのである。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
チャイナ号の向い合わせに繋留かかっていたアラスカ丸の船長……貴下あなた発見みつけて拾い上げた……チャイナ号へ面当つらあてみたいに小僧の頭をでて、慰め慰め拾い上げて行った……という話なんです。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
天長和尚の関捩くわんれいを透破し、繋留けいりう久しからず花園妙心寺聖沢院の庸山ようざんの室に投じ(中略)——三十五歳、初めて法山第一坐となり、美濃正伝寺の請に応じ、いで大仙寺の廃を興す。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いずれ藻屑と消行きえゆくしばしの命を、ここに繋留つなぎとむる男女あり。
片男波 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)